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教員採用試験合格者インタビュー:中元 岳志 さん(総合理工学科/中学校理科)

小学校教員就職者数ランキングで全国8位にランクするなど、小学校教員の養成で注目されることの多い明星大学ですが、近年は中学校・高等学校の教員合格者も増加しています。
今回は、中学校理科の教員採用試験に合格した中元 岳志 さん(理工学部 総合理工学科 生命科学・化学系4年生)にインタビューを行いました。


中元 岳志<Takeshi Nakamoto>
理工学部総合理工学科 生命科学・化学系 4年生(2023年1月現在)
神奈川県川崎市 教員採用試験合格(中学校・理科)


中学2年生で先生になると決めました。

もともと中学生の時に理科が苦手で成績も伸び悩んでいたんです。でもその時の先生が、板書をずっとするのではなく日常に絡めたような雑談もしてくれたり、実験も教科書に載っていない様々な実験までやってくれるような先生で本当に楽しくて、それによって自分も理科の面白さを感じるようになって楽しくなってきたんです。苦手意識があったからこそ、逆に理科の面白さや魅力を、今度は自分のような生徒に伝えていきたいと思うようになって、中学2年生の時には理科の先生になりたいと心を決めました。

自分の先生に対する考えなんですが、生徒が主役だと思っているんです。先生はあくまで助ける役目。生徒の話に耳を傾けながら、生徒の話している様子や表情から話を理解して、手助けになるような先生になりたいと思っています。

先生のありがたい指摘によりボランティア経験も積めました。

ここ明星大学には教職センターがあり、先生を目指すにあたっては1年生のうちから利用すると良いと言われていたのですが、最初は授業も6限まで入っているなどコマ数も多い中で教職も目指していたので余裕がほとんどなく、2年生になってからやっと利用できるようになりました。
特に3年生の後期に論作文対策講座を取って、講座の先生に面接対策
も見てもらったことは、とても役に立ちました。

私は二次試験の後に教育実習をすることになっていたため、先生にアドバイスをいただいて、4年生の3月くらいから支援員や学習補助に参加したり、先生に紹介いただいたボランティアに1年生の頃から行ったり、できるだけリアルな現場での体験をしておくよう心がけました。また、支援員でお世話になっている中学校にお願いをして、採用試験前に理科の授業を見学させていただくなど、教育実習前でも自分でできることを行ってきました。

面接は自分のフィールドで話すことが大切。

他には、私が受けた川崎市でも将来的に使える資格として、心肺蘇生法やAEDの使い方を教えられる、応急手当普及員という資格を取得しておいたのですが、その話もやはり面接で聞かれたので自分のフィールドで話ができて良かったです。
自分はサークルに参加していなかったので、採用試験の合格率を上げるために、自分の言葉で話せる経験を積むことに大学生活の中で特に注力してきました。塾の講師もしていましたが、そういった話よりもやはり支援員やボランティアなど、教育現場の体験談は面接でも関心度が高いようです。
先生にもそうした指導・アドバイスをいただいていましたので、力を入れて経験を積んできて良かったと思っています。

明星大学理工学部を選んで間違いではなかった。

はじめは教育学部を目指した私でしたが、高校の先生にもアドバイスをいただき、結果的に理工学部に入学しました。でも、理工学部の授業で専門性の高い大学の理科の授業を受け、専門的なスキルと知識を学ぶことができたという自負があります。
また、教職課程で学んできたことも今後先生として役立つ知識ばかりでしたので、結局のところ、自分に必要な自分らしい学びができて良かったと実感しています。

4月からは新卒で教員になります。恐らく同期には長年塾講師をしていたような方もいると思います。教員としての経験の差が出てしまうかもしれないですが、やることはやってきた気持ちがありますし、採用いただいたからにはしっかりと自信を持って、今までの大学での学びを活かしていきたいと思っています。

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