学長が聞く、学長に聞く―第8回―学生を輝かせる、明星大学のもう一人の主役(後編)
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学長が聞く、学長に聞く―第8回―学生を輝かせる、明星大学のもう一人の主役(後編)

小下 健彦(教職事務センター主任)×落合 一泰(学長)

前編では、大学職員として毎日のように学生と接する中での自分の成長と、働く上で大切にしていることについて伺いました。ここからは、大学での学びについて感じていること、学生のみなさんに伝えたいことを語ってもらいます。学生とその学びを教員とともに支え続ける、明星大学のもう一人の主役からのメッセージを、ぜひ受け取ってください。

学生のすぐそばにいて感じていること

落合学長 小下さんは、10年以上にわたって学生と接してきました。その間に明星大学に何か変化はありましたか?

小下さん 昨年来のコロナ禍が変えてしまった部分と、それでも変わらない部分があると感じています。

落合学長 具体的には?

小下さん 対面で学ぶ機会が減ってしまいました。この変化が学生の間に葛藤や苦労を生んでいるように見受けられます。他方、教職や保育は、実際に生徒や子どもたちと向き合っていく仕事です。その資格取得を目指す学生には人と人とが接しあう対面への思いが強い。そのことを再認識しました。その強さや深さは変わっていません。

落合学長 コロナ禍の影響で、学生たち、特に今の二年生には以前とは異なる経験をさせてしまいました。命と身体の安全を最優先した上で学びを継続するという、ある意味で矛盾するような方針をいかに貫くか。新型コロナウイルス感染症が拡大し始めてから今まで、明星大学はこの筋だけは通したいと考えてきました。
学生にとっては、勉強だけでなく大学に来て人間関係をつくることも大切です。学生のなかにも、対面授業をやってくださいという人もいれば、怖いからオンラインがいいという人もいます。そのような中で先を見通して判断しながら、学生に対する説明を怠らずに、ここまで大学を運営してきました。それでも、学生の心には満たされぬ思いがさまざまあるはずと思っています。

小下さん 教職事務センターでもよく話題に上るのですが、こんな時こそ、みんなが力を合わせて新しい方策を考えだすことが大切なのではないでしょうか。この状況下で、学生、教員、職員が協力し合い、いかに学びの質を落とさずに授業ができるか。私たちも、それぞれの授業の特色や方針に合わせて、オンラインなどの活用も考慮に入れながら、新しい教育展開を模索してきました。

落合学長 教員・保育士をめざす学生にとって、子供や生徒とともに教室を作り上げていくことは、まさに卒業後の職場で直面する課題です。
学生が教職員とともに授業をつくっていくという「協働の精神」を身につけることは、社会に出る前の学生にとって大きな学びになるはずです。

小下さん そうした成長を間近で見られることは、職員冥利につきます。

落合学長 学生の成長について、思い出に残っていることはありますか?

小下さん 教職事務センターですから、教員採用試験に合格して新たな先生が誕生する瞬間に立ち会えた時には、格別の喜びがあります。学生サポートセンターでは、事情があって4年間で卒業できなかった学生が紆余曲折を経て卒業に至った時には、さまざまな思いが込み上げてきました。

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▲教員として巣立っていく学生と。

落合学長 学生をサポートし切れたという、大学職員として充実感と喜びが、そこにあるのですね。

さて、ここまでは大学職員としてのお話を伺ってきました。他方、小下さんは、ダンス部「DASH!」、チアリーディング同好会「Miracle☆Stars」、和太鼓集団「鼓蝶」という3つのクラブ・サークルの顧問もなさっています。職員として学生に接する時と、何か違いはありますか?

小下さん ダンス部「DASH!」に関しては、私自身が学生時代に所属していたので、先輩OB的な存在だと思います。活動を通して悩みを聞いたり、地域貢献をして表彰された時は一緒に喜んだり、職員とは別の充実感があります。最初は本業が忙しく、いずれの顧問も断ったのですが、結果的に顧問になってよかったです。

落合学長 そうでしたか。私は自分のクラスの学生が「DASH!」のメンバーだったので、公演を見にいったことがあります。激しくも生気にあふれたダンスで、心が揺さぶられました。「鼓蝶」の集中力あふれる演奏も大好きです。「チアリーディング同好会」も以前はいまのように活発でなかったと聞きますし、小下さんが顧問を三つとも引き受けてくださったおかげで充実してきたのですね。

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▲ダンス部「DASH!」

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▲チアリーディング同好会「Miracle☆Stars」

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▲和太鼓集団「鼓蝶」

今、学生のみなさんに伝えたいこと

小下さん 「学長に聞く」ということで、私からも2つ質問を用意してきました。一つ目です。落合学長は、教員・保育士をめざす学生に、どのように育ってほしいとお考えですか?

落合学長 教員・保育士は子供たちを育成することが仕事になるわけですが、本学の学生のみなさんは人に対する愛情が深いなぁと感じることが、よくあります。私は「自立と体験1」という、さまざまな学部学科の学生が一緒にグループワークを行う初年次教育の授業を担当してきました。1年生ですから、なかなか馴染めない学生やコミュニケーションを取るのが苦手な学生もいます。そうしたときにSA(上級生の学生アシスタント)のケアが本当に素晴らしいのです。SAのなかには教員や保育士を目指す学生が大勢います。そうした学生には、自分の芯にある情熱や想いを忘れずに、教員や保育士として社会を明るくしていってほしいと思います。

小下さん ありがとうございます。2つ目の質問です。対面とオンラインのハイブリッド授業が行われるという状況下で、教員・保育士をめざす学生にメッセージをいただけますでしょうか?

落合学長 自分が何をめざしているのかという原点を見失わないでほしいと思います。今は実習で子供たち、生徒たちに接するのも以前のようにはいきません。でも、学生、教員、職員が力を合わせてやっていく特別なチャンスを与えられたとポジティブに捉え、いろいろ模索していってはどうでしょうか。今までは、学生は教員の前では受け身だったかもしれません。でも、オンライン授業が好例ですが、学生たちが積極的に関わらないと良い授業はできません。先ほどのお話の中でも出てきましたが、一緒になって授業をつくることの大切さですね。教員・保育士であれ、別の分野をめざす他学部の学生であれ、思い描く将来の自分に向かって今なにができるのかを考えて、みんなで知恵と力を出し合ってより良いものを実現してほしいと思います。それは、明星大学がめざす Do It with Others(人と一緒に)の精神そのものです。我々一人ひとりが、その輪の中で全力を尽くしたいものです。

小下さん いま学長の言葉を伺って、私も職員としてめざすところを見失わずに、学生や先生たちと一緒に明星大学の学びをつくっていきたいという思いを新たにしました。

落合学長 それは心強いです。今日は学生や大学に対する小下さんのさまざまな想いを聞かせていただき、本当に嬉しく思いました。これからも力を合わせていきましょう。

小下さん こちらこそ、よろしくお願いします。

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