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私の就活体験談(8) 経営学部卒 加藤歩夢さん(国家公務員(行政府)内定)


内定先を選んだ理由

私が内定先を目指したきっかけは、大学2年生の秋、授業で実際に働いている方のお話を聞いたことでした。それまでは、将来やりたいことが見つかっておらず、周りの人がどんどん決めていく中でかなり焦っていました。

そんな中、内定先の仕事内容を授業で知った際、大学で学んでいる知識を活かせることや、高度な専門性と強い正義感で国家の基盤を支え、社会貢献できることにとても魅力を感じました。その後参加したインターンシップで、業務内容に対する難しさを感じつつも、最後には楽しさや達成感を強く感じ、内定先を志望するようになりました。

また、働きやすさも内定先を選んだ決め手のひとつです。私は就職後、都内に住みながら仕事以外の自分の時間もしっかり確保したいと思っていました。しかし、私自身は地方出身であるため、都内やその周辺の地方自治体にあまり縁がありませんでした。内定先は基本的に転居を伴う異動がなく、公務員であるため福利厚生もしっかりしています。上記のような点もあり、私の中でより志望度が高まっていきました。

私の就職活動体験記 ~約1年半、長期戦だった公務員試験~

私は民間企業への就職は考えず、公務員のみで就職を考えました。そのため、民間企業は1社も受けていません。
公務員になるためには、公務員試験を突破しなければなりません。私の内定先の試験内容は、1次試験で教養択一・専門択一・専門記述試験、2次試験で面接試験、最後に内定につながる「採用面接」がありました。その対策のためにも大学3年生の5月から公務員予備校に通いました。
 
全ての1次試験が終わる大学4年生の6月中旬頃までは、とにかく筆記試験対策のみに集中。私は勉強が得意ではないため、人一倍時間をかけ、筆記試験対策に取り組みました。直前期には、平日は大学のゼミ室、休日は予備校の自習室で時間の許す限り勉強していたので、時間にすると毎日12時間以上は勉強をしていました。
また、大学3年生の秋からは説明会にも積極的に参加しました。公務員にも様々な仕事・職種があるので出来る限り多くの説明会に参加し、理解を深め、本当に自分に合っている仕事を探しました。
 
1次試験突破後は面接対策に注力。2次試験まで試験によっては2週間程度しかなく、とにかく時間がありませんでした。そこで、ゼミの先生や、就職センター、予備校の先生にご協力いただき、毎日必ず面接練習か面接カードの添削を出来るようにしていました。ほかにも、受験する自治体の街歩きや、実際に庁舎を訪れてみたり、裁判傍聴を行ってみたりと受験先に合わせたフィールドワークも抜かりなく行いました。
 
 そして、公務員試験は問題の出題内容が重なることも多く、試験日程さえ重ならなければ併願をすることができます。そのため併願先をどのように選ぶかも公務員試験を攻略する上で重要です。私は合計5つの試験を受け、3つの受験先から最終合格をいただくことができました。

私の就活お役立ちアイテム ~予備校の問題集~

国家公務員の試験は、とにかく出題科目数が多いです。私が今回受験に使用した科目をまとめると、以下の学習を行いました。
 
● 教養択一試験
現代文・英語・判断推理・数的処理・図形・資料解釈・日本史・世界史・地理・生物・地学・社会科学・時事

● 専門択一試験
憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・経済事情・政治学・行政学・社会学・経営学・会計学
 
これでも一部であり、受ける試験種類によっては、これ以上に対策が必要な科目が増える場合もあります。
 
そして、これらの科目の対策を行う上で問題集を繰り返し解きました。今振り返ってみてもものすごい量の参考書だなと思います。内容は過去の公務員試験で出題された問題がまとめられています。公務員試験では過去に出題された問題の類似問題が多く出題されるため過去問を解くことが対策をする上でとても有効です。出題頻度や自分の得意・不得意に合わせこの問題集を何度も解きました。科目によっては6周以上繰り返したと思います。この問題集の使いやすさも予備校選択の上での重要なポイントでした。

面接でこんなこと聞かれました!わたしの面接体験談! ~面接も対策次第で結果は変わる!~

公務員試験では、近年面接試験の重要度がとても高くなっています。そしてどの試験にも必ず面接があります。
公務員試験の面接は基本コンピテンシー型の面接です。そのため、志望動機のほかにも、自分の過去の経験や、考え方、そこで得られた成果など、回答に対する深掘り質問が多くされます。特に挫折経験やその時の乗り越え方はよく聞かれました。また、公務員試験を受験する人は併願をする人がほとんどなので、併願先の状況を事細かに聞かれることも特徴だと思います。そして、公務員の面接と聞いて何となく雰囲気の堅い面接をイメージされる方も多くいらっしゃると思います。
ですが、実際は全くそんなことはありません。面接官も和やかな方が多く、時には笑いが起こったりもしました。公務員だからと必要以上にかしこまるのではなく、面接官との「会話」を意識することが重要だと思います。
 
私が面接で意識したことは、「いかに受験先が第一志望であることを伝えるか」です。公務員試験はほとんどの人が併願をしながら受験するため、内定辞退をする人がとても多いことから、第一志望かどうかを面接官はとても重要視しています。
そのため、言葉で第一志望であることを伝えるのはもちろん、受験先のことや求められている人物像をよく調べ、本当に第一志望であることを面接官にアピールしていくことが重要です。
参考までに私の内定先での面接では、大学で同じ分野を専攻していること、配属希望部署ややってみたい仕事、新しく始まる制度の課題点や自分なりの改善策を事細かに伝えたところ、「第一志望」という単語を一度も出さずに第一志望であることが伝わり、面接で最も良い評価をいただくことができました。
 
最後に公務員試験で気をつけなければならないことは、最終合格=内定ではない試験があることです。特に国家公務員ではこの傾向が強いです。そのためかなりの長期戦になることがあります。私も内定をいただけたのは8月中旬です。しかし、最後の採用面接で内定をいただけなければせっかく試験に合格しても内定先がないことになってしまいますので粘り強く就職活動を続けることが大切です。

明星大学の後輩たちへメッセージ ~感謝の気持ちを忘れずに~

今、就職活動を行っている人、そしてこれから行う人には感謝の気持ちを絶対に忘れないでほしいです。皆さんのために力を貸してくれる人、応援してくれる人がいると思います。その人たちへの感謝の気持ちは常に持ち続けてください。
 
私も内定まで、毎日のように面接練習や相談に乗っていただき、時には深夜まで一緒に付き合っていただいたゼミの先生、勉強の疑問点を分かるまで教えてくれた予備校の先生、他にも就職センターでの面接練習、応援してくれる友人や家族のサポートなど、本当にさまざまな人に支えていただきました。今でも本当に感謝しています。
そして、その人たちへの感謝の気持ちは、時に原動力になりました。逃げ出したい時や気持ちが折れそうになった時、支えてくれた人たちへの感謝を思い出すことで、「結果で恩返しをしなければならない」と踏ん張ることができました。
 
就職活動は長期戦です。誰にでも就職活動が嫌になる時があると思います。その時、応援してくれている周りの人のことを思い出してください。きっとその人のためにも頑張ろうと思うことで、逃げ出すことなく、挑戦を続けることができるようになると思います。
 
最後までお読みいただきありがとうございます。皆さんの就職活動が後悔のない結果になることを心から願っています。

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