私の就活体験談(9) 人文学部卒 高橋大輔さん(大手総合広告会社内定)
内定先を選んだ理由
私が内定先の企業を選んだ一番の決め手は、自分のキャリアプランと一致したからです。
私は将来、マーケティングの力を活かして日本経済の活性化に貢献したいと考えています。そのため、マーケティングの分野で日本経済との深い繋がりを持つ企業を中心に就職先を選択しました。その中でも内定先の企業は、某大手新聞会社での広告媒体を中心に、マーケティングを通して多岐にわたるクライアントの課題解決を行っております。また、過去の業務事例としても日本経済の実態を反映させたものが多く、同業他社よりも、経済課題の解決に積極的であることが特徴でした。
以上のことから、戦略的な知見を活かし、クライアントと日本経済への課題解決に貢献できる内定先を選びました。
私の就職活動体験記 ~将来のための1年6か月~
私が就職活動を意識したのは、2年生の9月頃。当時は、某玩具メーカーに就職したいといった憧れから行動しました。開始直後から3年生の春頃までは自己分析に注力しており、3年生の夏頃から本格的に業界を絞っていきました。3年生の秋から冬にかけては、ES(エントリーシート)の添削と業界・企業分析に力を入れ、冬から本選考の開始時期にかけてSPIと面接対策を繰り返し行いました。
就職活動開始直後は、一つの企業しか視野に入れておらず、携わりたい業務なども明確になっていませんでした。そこで取った行動がインターンシップへの参加。自分の視野を広げるためにも、さまざまな業界のインターンシップに参加したことで、業界周辺の課題や仕事領域などの理解が深まりました。また多くの業界のインターンシップに参加したからこそ、「私はなぜその業務に携わりたいのだろう」、「今後、その仕事が嫌いになっても携わりたいと思えるだろうか」といった疑問を抱けるようになりました。就職活動を終えた今、当時の状況を振り返ると、これがインターンシップの大きな利点であったと考えます。
また、就職活動を進めていく中で、私が一貫して大切にしていたことは「職種で選択すること」でした。つまり、職業を選択する上で、企業や業界で選ぶのではなく「実際の業務内容」から選択するということです。職種で選択する時に併せて注意していた点が「入社後のギャップ」です。
就職後、多くの企業人事の方と交流していく中で、「就活生時代に希望していた業務を実際に手掛けてみると、想像していた業務内容と乖離していて退職・転職された」という事例をよく耳にしました。そのため、自身も入社後にミスマッチが生じないよう、確実に自分の希望や長所を活かせる仕事に携われるように「職種→業界→企業」といった順序で業界・企業研究を進めていきました。
最後に、就職活動で私が一番苦労したことは「面接」でした。新卒採用では、自分自身のポテンシャル要素が重視されます。そのため、この部分を如何に魅せるかが大切です。
しかし、私の場合、自己分析や業界研究で考えたことを上手く活かすことができず、回数を重ねるごとに自信の喪失に繋がりました。改善するために取った行動は「場数を踏む」こと。魅せ方のコツを掴むためにも、就職センターとの「模擬面接」の練習や、新宿、横浜、八王子など複数箇所のハローワークを利用することで面接の経験を積みました。ほかにも学内外の講座を利用することで自分を魅せるためのノウハウを学びました。それらの経験を経て、面接選考での通過率の向上に繋ぐことができたと考えています。
私の就活お役立ちアイテム ~新聞・メモ帳・書籍~
就職活動に役立ったアイテムは3つあります。
1つ目は「新聞」です。就職活動では、時事問題について問われる場面が多々あります。そのため、志望する業界に関するニュースなどを理解しておくことは必須になりますが、私の場合、市販で販売している時事問題集よりも新聞を読む方が効果的でした。
理由としては、新聞の場合、問題集と異なり背景や新聞社ごとの見解が記載されていることがあります。これらに加えて私自身の考えや想いを持ちながら読むことで事柄に対する理解が深まるからです。そのため、問題集でその場限りの知識を習得するのではなく、新聞を読むことで将来にも活かせる知識を得ることができます。新聞を読む習慣付けにもなるので、就職後も役立つと考えています。
2つ目は「メモ帳」です。「私の就職活動体験記」でもお伝えしたとおり、就職活動では自分自身のポテンシャル要素を重要視されます。そのため、自分自身の考えや自己分析で気づいたこと、学んだことなどをメモ帳に記しておくことをお勧めします。
実際私も、面接やES作成において過去のメモ帳を遡ることで、それらの気づきを活かすことができました。また、社会人になるにあたり、メモを活用することは自己管理の上で大きな効果を発揮するため長期的な観点からも、メモを取る習慣を付けておくことをお勧めします。
3つ目は「書籍」です。自分自身のやりたいことや業界選択において大きなきっかけを得ることができます。私自身、「何をしたいか」を模索していたとき、森岡 毅氏の著書が転機になりました。暇な時少しの時間でもいいので、書店に行ってご自身の興味やタイトルに魅かれた本をぜひ読んでみてください。それによって、自分自身の目標やなりたい人物像を見つけることができると思います。
面接でこんなこと聞かれました!わたしの面接体験談! ~プロモーション戦略立案!~
面接選考を受ける中で「自分の好きなことをプロモーションしてください」といった質問を投げかけられることが多々ありました。この手の質問は、広告業界やコンサルタントといったマーケティングに関わる業界に多いように見受けられます。そのため、これらの業界を志願する方々は事前に準備をしておくことを勧めます。
答え方の参考として「①テーマに関して考えたことを端的に答える、②その考えについて自分自身の根拠を提示する」といった2段階に分けて伝えると良いと思います。
この質問の根本的な意図は、如何に自分自身の考えを根拠立てて提示できるか、目的に対して戦略的であるかが問われているのだと考えられます。そのため、マーケティング系の業界・職種を志願する方はぜひ参考にしてください。
最後に、多くの業界を通して聞かれたことをまとめました。次の3点の質問は、面接を受ける上で必ず抑えるように頑張ってください。「①志望動機、②学生時代に力を入れたこと、③学生時代に力を入れた学問」。
明星大学の後輩たちへメッセージ ~憧れや興味からでいい~
ここまで読んでいただきありがとうございます。
これから就職活動と向き合うにあたり、「将来、自分は何をしたいのかが分からない」、「やるべきことが分からなくて面倒くさい」といったさまざまなネガティブな感情を抱く方もいると思います。私自身も、こういった感情が多く、苦労の連続でした。
しかし、とりあえず自分自身の憧れや興味があることに対してだけでも良いので行動してみてください。「その憧れは、どういった過程を踏めば実現できるか」を考えて、必要だと考える過程を踏むことだけをやってみてください。そうすれば、必然的にやる気も出てくると思いますし、今何をすべきかも分かってくると思います。違うと思った時は、別の道に切り替えて同じことを繰り返すだけです。
周りの社会人の方々は、「先のことを考えて就職先を決めること」と口酸っぱく言ってくると思います。確かに、そのような考え方は大変重要であると実感しますが、それだけに捉われて、やるべきことを後回しにしてしまうと後々後悔すると思います。
なので、何をすべきか分からない時や、やる気が出ない時は、とりあえず自分の「憧れや興味」に対して向き合うことだけやってみてください。確実に、自分自身の将来に繋がると思います。
就活モチベーショングラフ
明星大学就職センターでは、学生の就活応援団として、個別の就職相談やエントリーシート等の添削、模擬面接などを通して学生の就職活動をサポートしています。