卒業生の今とあの頃(21)建築学科卒業 八巻泰輔さん
ー明星大学卒業生の「今」と「あの頃(在学当時)」を写真とコメントで綴りますー
八巻 泰輔〈Taisuke Yamaki〉
2014年3月 理工学部 建築学科卒業(年縄研究室)
現在の職業:株式会社 振研(明星大学保有の振動発生装置のメーカー)
趣味:ドライブ・お酒
卒業論文:水のスロッシングを利用した制振性能の効率化に関する実験的研究
八巻泰輔さんの今ー
振動発生装置メーカーで営業、エンジニアとして働いています
現在は振動発生装置の受託試験業務をメインに、営業・エンジニア・試験の提案等を行っています。
クライアントの製品(電子部品・自動車部品・鉄道関連の部品・食品等)に対して、試験規格等を用いた適正な振動試験を提供することが主な業務です。その他、製品を取り付ける治具の提案や、振動試験が初めてのクライアントには装置を使ったデモンストレーションも行うなど、振動発生装置メーカーだからできる受託業務を推進しております。
明星大学にも当社の振動発生装置が設置されており、今現在も定期的に保有装置の借用・メンテナンス等で母校を訪問しています。
▲株式会社 振研 カタログより
八巻泰輔さんのあの頃ー
学生時代に模索した日々と、恩師との出会いが今につながっています。
私は学部で5年間を明星大学で過ごしました。
卒業研究では「水と制震」をテーマに実験的研究を行いました。
実験筐体2種に対してペットボトルの大きさ・水量・ペットボトル内の構造を工夫して、振動をかけた際に効果のある水量を求める実験をしていました。
▲2014年度 卒業論文より
明星大学は非常に環境や人に恵まれている場所だと思います。
目標をもって入学する人、目標を探しに入学する人と様々居ると思いますが、私自身は入学時の目標が途中で変わり、結果的に留年を経験しています。
3年進級時のゼミ配属では年縄研究室に配属になりました。
目標がはっきりと定まらないまま「なんとなく」選択してしまった研究室でしたが、ゼミでの活動を続けていくうちに私自身が楽しくなっておりました。大型の振動発生装置を使用できたことも大きいと思います。
年縄教授は学生の面倒見がよく、お忙しい中でも時間を割いて学生と向き合ってくれました。
4年に上がってからはゼミ生全員で年縄教授のご自宅でバーベキューを開いてもらうなど、楽しく充実した日々を過ごさせて頂きました。
卒業まで導いてくれた年縄教授には感謝しきれません。
卒業後は飲食店に勤務するという、入学当時とは違う道を歩みました。
年縄教授はその際にもご連絡をしてくださいました。
2019年1月頃に色々あり、飲食店は退職。
2019年2月頃年縄教授から「どうしたんだ、今は何をしてるんだ、とりあえず大学に来なさい」とお電話を頂きました。
後日大学を訪ね、退職理由等をお話ししたところ、年縄教授は「見つかるかはわからないが就職先を探してみるから、希望はどうだ?」と卒業して約5年以上経っている自分にお声をかけてくださいました。
そのような流れを経て、年縄教授のおかげで今の会社に入社しました。
色々紆余曲折した経歴にはなりましたが、年縄教授のゼミで地震に関する実験をしていたこと・飲食店での接客等の経験が、今の振動発生装置メーカーでの受託試験・営業活動(お客様対応)につながっています。
明星大学は人と関わって楽しいことをやり、その中で興味を持ったことを熱心に出来る場所だと思いますので、自分の思うままに有意義な4年間にしてください。
―「明星大学卒業生の今とあの頃」は2~3週間に1度のペースで更新予定です。様々な卒業生が登場しますのでお楽しみに!―