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つむぐ ~明星通信リレーnote~

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1967年創立の明星大学通信教育課程は、55年を超える歴史の中で18万人以上の学生が在籍してきました。 「明星通信」に関わる人を通して、幅広く「明星通信の魅力」をお伝えします。
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#大学院

第7回 教員から研究者へ。「教える人」を支える研究で未来を創る(後編)

今井 彩さん(明星大学通信制大学院 博士後期課程在学中) 前編では、ソフトボールに夢中だった学生時代から、DC2を応募するまでの足跡をたどりました。後編では、今井さんの研究活動の内容に加え、子育てなどプライベートについて、さらに未来に向けた想いも語っていただきました。何事にも全力で取り組む今井さんの姿勢に、多くの刺激をもらえると思います。 「ひとの幸せって何だろう」ということを考えることにつながる研究です  研究では、特別支援学校高等部にて行われるキャリアガイダンスの取

第7回 教員から研究者へ。「教える人」を支える研究で未来を創る(前編)

今井 彩さん(明星大学通信制大学院 博士後期課程在学中)  その知らせに、通信教育事務室のスタッフは衝撃を受けた――本大学院生の研究が、日本学術振興会 令和6年度『特別研究員奨励賞のDC2※』に採択されたというからだ。日本学術振興会は、文部科学省所管の独立行政法人であり、学術の振興を目的とする我が国唯一の独立した資金配分機関(ファンディングエージェンシー)。『特別研究員奨励賞』は、優れた若手研究者の活動を支援するため初期の研究費を補助しようとするものだ。採択された学生は、明

第2回 実践と理論の二刀流で得たもの(後編)

芳賀 均 准教授(国立大学法人 北海道教育大学旭川校) 前編では、芳賀先生が明星大学大学院の通信教育課程で学ぶことになったきっかけや、そこで得たものについてお話いただきました。  続く後編では、小学校の教員として勤務しながら、教育評価の研究を深めていった博士後期課程での日々について語っていただきました。日頃の教育活動の中で、さまざまな悩みや葛藤を抱えている現職の先生にとっても、大きなヒントがたくさんあると思います。ぜひお読みください。 2009年に修士号を取得後、明星大

第2回 実践と理論の二刀流で得たもの(前編)

芳賀 均 准教授(国立大学法人 北海道教育大学旭川校) 第1回の板野和彦 通信教育課程長にご紹介いただき、今回は北海道教育大学旭川校の芳賀均 准教授にお話を伺います。    芳賀先生は、北海道宗谷管内での15年間の小学校勤務を経て、明星大学大学院 通信教育課程へ入学されました。東京都江東区で小学校教員として子どもたちと向き合うかたわら、人文学研究科 教育学専攻 博士後期課程を修了。その後、北海道教育大学旭川校で、音楽科教育、教育評価、合科的学習、へき地教育の研究等でご活躍さ